5.日常生活で気をつけること
病気の進行や悪化を防ぐために
下肢静脈瘤は気づかないところで徐々に進行していく病気ですから、さらなる病気の進行や悪化を防ぐために、日常生活の中では次の点に気をつけましょう。
適度な運動をしましょう。
休日なども家の中でじっとしている生活ではなく、適度な運動を心がけましょう。体を動かすことで血流がよくなり、足の筋力を高めて下肢静脈瘤を予防します。
反対に激しい運動や長距離のジョギングなどは避けるようにしましょう。
バランスのとれた食事をとりましょう。
塩分や油分の多い食事が多くなっていませんか?下肢静脈瘤の原因になりやすい、肥満や脂質異常を予防するために、バランスのとれた食生活を送ることが、血流改善や静脈への負担を軽くすることにつながります。
長時間の立ち仕事や座り作業には、軽い運動を。
じっと立っている時間の長い販売員などの職業の方、デスクワークや家の中でも椅子に座っている時間が長い人は、休み時間などに軽い運動をしたり、足を上げて休ませるなどして、こまめに足をいたわりましょう。
締め付けの強すぎる下着の着用は避けましょう。
スリムなボトムスなどに合わせて、窮屈なガードルなどの下着で体を締め付けると、下半身の血行が悪くなって下肢静脈瘤を悪化させます。
また、ハイヒールは歩く時に足のふくらはぎの筋肉がしっかり使えないために、血液の循環が悪くなりますので、ヒールの低い靴を履いてしっかりと歩く期間も取り入れましょう。
弾性ストッキングを活用しましょう。
弾性ストッキングは、足首からふくらはぎ、太ももまで段階的に圧迫することで血行を効果的にキープする、医療用のストッキングです。
下肢静脈瘤の予防や悪化を防いだり、治療後のケア、さらにはむくみ対策にも役立ちます。
自分の足に合わせたサイズやタイプを選び、正しい履き方で着用するようにしましょう。
弾性ストッキングの種類